この本も積読本の中から読みました。いつも読む形態の本ではなく、アカデミック寄りの本でした。
この本は経営学の視点から、デザイン思考、デザイン・ドリブン・イノベーション(DDI)、アート思考、デザイン態度を整理した本なので、P146の「図表5-1 各概念の整理」がわかりやすいと思いました。
また、P149の「図表5-2 各概念のオリジナリティ」、P156の「図表5-5 各概念の守備範囲の違い」、P161の「図表 補⑩-1 アイデアの源泉の整理」などもわかりやすいと思いました。
アカデミックな文章の書き方は、このようになるのかと思いながら読みました。元ネタが何で、何は同じで、何が違うのか、その評価はどうか、などを様々な切り口から語っているので参考になりました。
実務家として活動する私からすると、デザイン思考とデザイン態度はほぼ同じだと考えていますし、使う場面によってアート思考も活用していると考えながら読みました。
感覚知としては、0→1はアート思考が得意とする領域で、1→10はデザイン思考が得意とする領域、10→100はマーケティングが得意とする領域、100→1000はセールスが得意とする領域だと感じています。
ただし、何のために、いつまでに、いくらで、誰が、どのようにを明確にして、ビジネス展開するという観点からは、ツールとして○○思考を活用するだけだと考えています。
お風呂の中で楽しみながら読んだ本でした。