マッキンゼー 新規事業成功の原則 Leap for growth

積読本のなかから読んでみました。「マッキンゼー 新規事業成功の原則 Leap for growth」は、トップマネジメント向けに書かれた本だと感じました。

図表1-1で示されている持続的な成長を長期間維持できる企業は少ないというチャートは興味深かったです。GDPを上回る成長率を維持することが、長期的な事業成長には不可欠という指摘でした。

この本のなかでは「アンフェア・アドバンテージ」という言葉がよく出てきました。自社の持つ圧倒的な優位性を表している言葉で、バリューチェーン分析でいう儲けの源の部分を指すのだと思います。主に非財務情報に該当するものが取り上げられていました。

新規事業にまつわる、Why、What、Howを順番に説明し、複数の新規事業をマネジメントしていくためのポートフォリオ・マネジメント、組織体制、トップマネジメントの役割といったことが語られています。

Leap for growthが根底にあり、成長するためには飛躍しなければ始まらないということだと理解りました。

この本は、コンフォートゾーンを抜け出して、新規事業に取り組むことをすすめています。それは、既存事業に固執していては成長がおぼつかないためです。抜け出す方策としては出島スタイルが私自身もよいと思っていますが、どうやってそれを実現させるかというようなところは触れられていなかったように思います。

それこそがトップマネジメントの役割ということだと考えますが、意思決定できない部分をトップマネジメントにのみ原因を求めても解決しないというのが実感です。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。

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