積読本のなかからいくつかを、家のよく立ち寄る場所に置いています。ここのところよく目にしていた「○○の教科書」よりも、少し骨太な本でした。気にせず読んでいましたが2015年出版だから、近年の流行りタイトルとは方向が違うのだと思います。
事例をもとにしたストーリーで紹介されていたので、よく見かけるシーンだと思いながら読みました。「ビジネスプロセスを効果的に運営するには?」として以下のようにまとめられていました。書くことや言うことは簡単なのですが、実際に運用することは難しい場面が多いと感じます。後段のP224のタイトルに「全体最適でも部分最適でもなく個人最適な日本企業」というものがあり、ここが難しさを象徴しているところだと感じました。
1.自社のビジネスプロセスの構造をしっかり理解すること
P76,77 第2章 ビジネスプロセスマネジメントの三つのポイント
2.ビジネスプロセスの目標をしっかり決め、目標に沿って実績(KPI)を管理すること
3.適切な社内コミュニケーションを行うこと
LTS社は著者の会社です。「図3-2 LTSのプロセスマップ」「図3-3 LTSのプロセスマップ(詳細版)」「図3-4 ビジネスプロセスの三つの種類」などは具体的なイメージがわきわかりやすいと感じました。
また、「図4-4 主要なKPIの候補たち」は具体的で参考にしやすいと感じました。BSCの戦略マップと紐づいているので、つながりも理解しやすいと感じました。「図5-8 プロセス分析の着眼点」も参考になります。
一度、一通り読んでいれば次からは図表を追うだけで、必要に応じた目的を達成することができそうだと感じました。短い夏休みはあっという間に終わると思いますが、暑い日中は涼しいところで読書を楽しみたいと思います。