かなり前から本棚で眠っていた本を読みました。出版時期はコロナ前の時期ですが、内容は楽しめました。
この本では、デジタル・ディスラプターが顧客に提供している価値は3つあるとしています。①コストバリュー、②エクスペリエンスバリュー、③プラットフォームバリューです。
表1から3でバリューを追求するビジネスモデルが示されており、理解を進めるのに役立ちました。また、バリューバンパイアやバリューベイカレンシーとしてディスラプションを分類する切り口を提示しているのが面白いと思いました。この本を購入したいと思ったのは、既存企業がディラプターとの勝負に勝つ方法を考えるという点にありました。
既存企業がディスラプションへの対応戦略は、大きく2つあり①は防衛的戦略、②は攻撃的戦略とのことでした。①の防衛的戦略は、さらに2つに分かれ撤退戦略と収穫戦略となるそうです。②の攻撃的戦略もさらに2つに分かれ、拠点戦略と破壊戦略となるそうです。
図18「アジリティ獲得に向けた総合的アプローチ」が頭の中を整理するのに役立ちました。また、巻末資料Aの表A2「デジタル・ディスラプション発生可能性の指標」と巻末資料Bの「デジタル・ディスラプション診断」が参考になりました。千三と言われるような多数のアイデアの中からモノになりそうなものをスクリーニングする際の基準としても使えそうだと感じたためです。
家の中で毎日複数回訪れる場所に置いていたので、それなりに時間がかかりながら読み終えました。いろいろと積読しているので、ぼちぼち読んでいきたいと思います。