特集「生産性」

「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」2017年7月号は「生産性」という特集でした。
今回私が面白く感じたのは、以下の通りです。

「データ経営が社員の成長を生み出す」知識 賢治さん

生産性向上策の7つの要点

  1. 事業のエコノミクスを見極める
  2. 売上高とコストを構成する方程式を見極める
  3. 売上高とコストを構成する要素においてロスコストが存在しないかを探し出す
  4. 改善の難易度、成果の大きさ、経営に求められる時間軸で、どの要素に着手するか優先順位を決める
  5. PDCA力を鍛える
  6. 成果が社員の自信につながるようにする
  7. 生産性向上を社員の成長につなげる

PDCAのところ以外は納得です。

「資本があり余る時代の競争優位」マイケル・マンキンスさん、他

資本の過剰な新時代の戦略に求められる条件は、長期計画や持続的改善を土台とする従来モデルとは根本的に異なる。企業はハードルレートを引き下げ、資本が稀少だった時代の遺物である各種の制約を緩和しなければならない。

言い方を変えると、人的資本はいまや競争優位の生み出す源泉であり、これを金融資本と同じように慎重かつ厳密にマネジメントした企業が、その他の企業をはるかに上回る業績をあげるのだ。

世界的なゼロ金利時代なので、WACCを引き下げて考えなければならないということでしょうね。
財務会計で学んだ内容が沢山出ているので、読んでいて楽しくなりました。

PMIのフォーラムでは、IRRを活用したプロジェクトマネジメントの例が紹介されていましたが、ゼロ金利時代ではプロジェクト中止条件に活用するのは無理があるように感じました。
ウォーターフォール型でEVMを活用して管理すること事態に困難さがあるように思います。
日本型の丸投げSIを辞めない限り、続く問題のような気がします。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。