私自身コンサルタントとして、「・・・のようにしてみませんか?」といった問いかけであったり、「・・・しましょう。」といった提案をすることがよくあります。
振り返って考えると自分自身が、その問いかけや提案を実践できていないことに気づくことがあります。
それが悪いこととは言いませんが、私は自分自身も実践しておきたいと考えています。自己満足でもよいので、自身も実践してよいと思っていることを、クライアントに対しても提示していきたいと考えています。
例えば、最近気づかされたことは、5Sコンサルティングを提供している方の事務所や机周りが、5Sのはじめの2S(整理、整頓)すらできていないことがありました。明らかにたまたま2Sができていなかったのではなく、定置・定量でないと感じました。
現実と指導力は別物ととらえてもよいと思いますが、私は自分自身を躾、働きやすい環境を作ってその効果を感じられるからこそ、クライアントに5Sを提案したいと考えています。
また、クイックレスポンスが大切だと指導している方からのレスポンスが、尋常でないほど遅いという事象に出会ったりしました。
人に大切というのであれば、自身も実践できなければ、クライアントの方も聞く耳を持ってくださらないと感じます。
さて、診断士として中小企業のお客様と接する際に、経営計画書などの計画書や企画書を作成するよう提案する機会があります。
これに関しても、自分自身の計画書や企画書を作成しておくことが当たり前だと考えます。計画通り物事が進むことがほとんどありませんが、計画がなければ対比したり、計画修正してゴールへ向かう方向を修正することができません。
ましてや、自身で作成したことのない人が、作成上のつまずくポイントやコツをつかむことはできないと考えます。こういった方に指導されても効果は限定的だと考えています。
人に言うのであれば、自身もできることが前提と考えていることが私の考え方だと、思い出させてくださった事象に感謝したいと思います。