モビリティー革命2030 自動車産業の破壊と創造


我が国の経済に与える影響度が強い自動車産業に関する本です。

「電動化」する自動車に変化していくことで、どのような環境変化が起こりうるのかを示している内容でした。
今年のMBA甲子園のテーマにも関連するような内容で、裾野の広い自動車産業が上手く環境変化に適応することで、今後の経営戦略を検討するための材料になるのだと考えます。

「自動車メーカーが直面する価値喪失」というところで記載されていた内容は、そうなりつつあることを感じます。
特に車自体がコモディティ化している中で、「機能」を競ってきた国内メーカーと、「デザイン」を競ってきた欧州海外メーカーとの違いが、今後一層際立った差異となって表れてくるように感じます。また、自動車産業以外からのプラットフォーマーの進出に伴い「道具」としての自動車の価値は相対的に低下してくるのだと感じます。

個人的に感じるのは、せいぜい4~7%程度しか稼働していない自動車を所有する価値がどんどん低下しているということです。地方では自動車は生活に不可欠という声もよく聞くのですが、それは地方に今後も暮らしていけるという暗黙の前提を置いているからだと感じます。
いずれにしても、今後ますます都市部への人口移動が加速することになるでしょうし、高価格化する自動車を積極的に個人所有しようとする人は減少の一途をたどるのだと感じます。

本書に記載されていることが、すべてその通りに起こるとは考えられませんが、一つの意見として理解しておくことは意味があることがと感じます。

投稿者: admin

地方に生まれ、地方で育ち、地方で働いていた田舎者です。 数年前に首都圏に転勤しマーケターとして働いています。