今回は実際にRPAロボットを作るところに入っていこうと思います。
といっても、いきなり作り始めてはいけません。
ゴールイメージを描いてから、RPAロボットを作り始めるのが成功パターンだと思います。
ソフトウェアの開発における「企画・設計」に該当するフェーズに該当します。
何の効果を得たいので、RPAロボットをどの領域に利用するかを明確にしない状態で、いきなり開発すると失敗パターンに陥ると思います。
さて、今回はBPR(Business Process Reengineering)に関しては触れません。
私の考えでは、RPAは「BPRの実現手段のひとつ」という位置づけで考えているので、はじめに考えるのはBPRについてです。
無理やり、何でもかんでもRPAロボットでというのは、非効率です。
ECRSの原則などに基づき、業務プロセスを見直すことから検討すべきだと考えています。
といったことをひとまずおいておいて、今回はRPAロボットを実際に作ってみるための「企画・設計」を行いたいと思います。
ウォーターフォール型の重厚な設計は不要なので、何をつくるかを明確にするということを行いたいと思います。
今回開発するのは、「社内の複数の資料を参照して請求書を作成する」というロボットを作ってみたいと思います。
個人事業主やフリーランスの方も、請求書を発行して送付しない限り、お金を得ることができません。RPAロボットの活躍できる場面だと考えています。
- Input
資料1.xlsx
資料2.xlsx
請求書雛型.xlsx - Process
Inputで指定したファイルを読み込み、Outputファイルに書き込む
・資料1.xlsxからは、売上の明細を読み取ります
・資料2.xlsxからは、顧客の情報を読み取ります
・請求書雛型.xlsxをコピーして、請求書.xlsxを作成します
・請求書.xlsxを開き、売上の情報と顧客の情報を書き込みます
・請求書.xlsxを保存します - Output
請求書.xlsx
次は、いよいよRPAロボットを開発したいと思います。