登録養成課程への進学を考えた私は、受験準備を始めました。
時期は1次試験が終わり、9月に入ったころです。
まず、実施主体の中小企業庁「中小企業診断士」関連情報を見て、養成しようと考えている目的等を調べました。
色々な情報が載っています。
登録養成機関の登録に係る運用について
登録養成機関の登録に係る運用(PDF)
I.標準カリキュラム(PDF)
IV.受講生選考要領(PDF)
(参考)中小企業大学校における中小企業診断士養成課程・演習・実習基準(PDF)
養成課程に進もうと思っている私に役立ちそうな情報は、ずばり「IV.受講生選考要領(PDF)」です。
しっかりと求める人物像が示されています。
「IV.受講生選考要領」から私が読み取ったのは、
1.受験資格
受験年かその前年に1次試験に合格している人
3.選考方法
書類選考で応募条件を満たすと認められた人に面接審査で選考
定員割れでも必ず面接審査
定員の20%程度は補欠者を認める
つまり、(a)書類審査と、(b)面接審査、の2段階で審査されるということですね。
実際は、1次試験に合格していることという条件があるので、3段階審査と言えそうです。
国家資格なので、厳密に決まっているそうです。
面接審査は、個別面接法で登録養成課程の受講の適性を審査
[面接の視点]
大きく2分野の視点から、それぞれ3項目ずつ審査されます。
(1)研修に対する取組み姿勢・面接対応について
以下の①②③項目
(2)研修の受講に係る物理的困難性について
以下の④⑤⑥項目
[評価項目]
(1)研修に対する取組み姿勢・面接対応について
①受講動機
研修の趣旨を理解しているか?
つまり、単に資格が欲しいではダメってことです。
②協調性・コミュニション能力
面接時の質問に対する回答が適切か?
コミュニケーション面の問題がないか?
つまり、応対力やチームで活動できるかということです。これはどんな仕事でも共通することだと思います。
③積極性・態度・表現力
面接時の態度等の姿勢が適当か?
つまり、診断士として支援先の方々と適切な関係構築を図るための前提条件を満たしているかということです。これもどんな仕事でも共通することだと思います。
とは言え、時々実際のビジネスの場面では社会人としての適性を欠いた人に出会うことがありますね。
(2)研修の受講に係る物理的困難性について
④健康面
健康面の支障がないか?
つまり、休むなよということです。1科目につき9割以上の出席が必須です。
⑤資金面
受講料以外の合宿費、生活費等の懸念がないか?
つまり、サービスに対する対価はしっかり支払い、必要な投資を行える財力が必要ということだと思います。
一般的な社会人だったら困らない程度の出費だと思います。
⑥研修への専念度
全研修日程出席可能か?
ダブルスクール、アルバイト等の予定がないか?
つまり、4健康面と同じで休むなよということです。1科目につき9割以上の出席が必須です。
[面接審査の評価方法]
(1)研修に対する取組み姿勢・面接対応について
3名の面接員が1つ以上「不適性」を付け、合計5つ以上「不適性」となった場合は不合格
(2)研修の受講に係る物理的困難性について
各項目の何れかの項目で、全ての面接員が「不適性」と評価した場合は不合格
私の経験では、チェック項目が結構びっしりと決まっていて、(a)決まりとして確認することとして、ここに書いた内容が聞かれる、(b)その他に書類選考で提出した内容や、当日のグループ・ディスカッションの内容や、個別面談時のやり取り、等がチェックされるようです。
[面接員の構成]
面接員は3名構成
1名は、登録養成機関の組織代表者 or 他の管理職員
他の2名は、中小企業診断士等の外部専門家
つまり、圧迫面接とまではいきませんが、しっかりと多面的に判断されるということです。