積読本から読みました。この本は毎日何度も訪れる場所に置いていたのですが、短時間しか滞在しないので読み終えるのに1ヶ月程かかりました。
ヒアリングの場面で、私も下記は気を付けて確認するようにしています。ニュアンスだけで判断してしまうと、相互認識がズレたまま話が進んでしまうことがあるためです。
また、クライアントが使うカタカナ語や業界用語の定義を改めて尋ね、本人の言葉で語ってもらうのもいいでしょう。いざ言葉にしてみると、実はイメージが共有できていなかったことが判明したりします。
P53 Step1-2 クライアントに聞くこと、聞かないこと[Orientation]
コトラーさんのマーケティング1.0から4.0の推移が時代とともに表現されており、面白いと感じました。
昭和のバブル期→プロダクトオリエンテッド(製品志向)
P98-99 Step4-1 カスタマー候補をプロフィールからつくり上げる[Insight]
昭和から平成→セールスオリエンテッド(販売志向)
情報革命後の平成→カスタマーオリエンテッド(顧客志向)
令和→ソーシャルオリエンテッド(社会志向)
下記は確かにタイプの異なる方がいると思ったことを、明確に示してくださったと思いました。思考のクセみたいなものだと思います。
しかし、クリエイターには「なぜ」から「何を」考えるビジョン先行型と、「何を」から「なぜ」考えるトライアル先行型がいます。
P112 Step5-1 視覚化されたアイデアのエモーショナル・ベネフィットを考える[Trial→Concept]
はじめの方に書いてあったのかもしれませんが、あとがきに言葉の定義があり目を引きました。
デザインアート思考では、デザインを「課題解決を志向するニーズベースの行為」、アートを「課題発見を志向するウォンツベースの行為」と定義しています。クリエイターはその両方を兼ね備え、「地球の環境や社会の情勢を見ながらバランスを取る存在」だと定義づけています。
P227 あとがき
学生さん向けに企画を一通り体験してもらうフレームワークなのだと感じました。B2C向けの企画に使いやすいと思いました。企業側からテーマを提供し、学生さんが企画を提案するという実践的な学習方法を取っているそうです。Win-Winの関係が築けそうだと感じます。