見積を取ってみるとわかること

今週末はプライベートなことで、複数の見積を取りました。一般的には相見積や見積合わせと言われていることを実施しました。

見積を取った理由は、比較的金額が大きく、複数の見積を取り最も条件のよいところと契約したいと思ったためです。もちろん見積の依頼先には相見積を取ることを伝えているため、面倒な価格交渉の回数が減るというメリットも見込んでのことです。

時間的な余裕があれば、もう少しじっくりと条件の良いところに依頼先を決定することができるのですが、今回は短期間に決める必要があったのでその範囲内で最良の選択を行うことを優先しました。

見積を比較してみると、高サービス&高単価、低サービス&低価格とそれなりに相関しているように思えました。私としては中サービス&低価格でよかったのですが、そんな都合の良い見積はありませんでした。

また、Web上で概算金額までは得られるのですが、正式見積の金額を得るためには対面が前提となっているところが多かったです。1社のみWeb上で完結する会社がありました。

今回学んだことは、対面を前提とした商売をしていると厳しくなる一方だということです。
非対面でWeb会議などを活用した場合、Webカメラを使って見積を行っていただけます。日程さえ合わせてしまえばスマホでも実施できます。
一方で対面を前提とした場合、移動時間を考慮する必要があるため日程あわせがなかなかうまくいきません。その上、お互いに対面の前後の時間が無駄になってしまいます。対面してくださった方々は概ね、ビジネスマナーをわきまえ、親切丁寧に接してくださいました。こういったところは当たり前の対応範囲となっているので、正直差異は生じません。

事業者側からコストを考えると、日程調整、行きかえりの移動時間は何も付加価値を生まない無駄な時間だと考えます。これらのコストは、見積のなかに付け加えなければ損するだけなので、見積額が高くなってしまいます。また移動距離や移動手段の制約も考えなければなりません。
一方、非対面が前提であれば、打ち合わせの時間さえ押さえてしまえば、その前後の時間はその他の付加価値作業に充てることができます。コストを上乗せする必要がないので、対面前提と比較すると見積金額は安くすることができます。

また、対面での切った張ったの商談を前提としていると、Win-Loseの関係になりがちだと感じます。営業の醍醐味という感じもしますが、私には無駄な時間だと感じるほうが強いです。
ドライと言われるとそれまでですが、無駄なコストを見積に上乗せすることなく、無駄な値引き交渉もなく、短期間に見積に合意できるのであれば、それが双方にとってWin-Winだと感じます。

今回は結局、非対面で正式見積をしてくださった事業者に依頼することにしました。金額が大きくなってくると、まだ対面の方が安心できるという感じを受ける人が多いと思いますが、金額の低い方から徐々に非対面の見積対応をする事業者が有利になってくると思います。

現状だと車を購入する位までの金額だと非対面で対応可能な状況になってきているようです。車よりも高いとすれば、私立の学校のお金や住宅位ですかね?プライベートなことですが、生産性の違いを考えさせられた一日でした。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。