本当に使える経営戦略・使えない経営戦略

積読本の中に埋もれていたものから目についたものを読んでみました。少々古い本ですが、さっと眺めただけですが楽しみました。

エクセレントカンパニー、ビジョナリーカンパニー、さらには 盛和塾で表彰された企業などで取り上げられ、著名になると不調になるアノマリーみたいなものだと思っています。
同書では否定的な捉え方をしていましたが、それだけ素晴らしい成果を上げた事実はリスペクトできることだと思いますし、だからこそ取り上げられる企業になったと捉えたほうがよいと考えます。

同書でよいと感じたのは、「SWOTは分析ツール、戦略ではない」としている部分だと思います。
もっとも個人的にはSWOTは分析ツールですらないと考えています。主観的にSWOTに「分類」するツールであって、そこから何かしらのインサイトを導くにはコツをつかんでいる必要があると考えます。「分類」から「分析」に変換するところがプロの技だとも感じます。

タイトル通りに受け取るのではなく、欧米発祥のツールであっても、国内発祥のツールであっても、その他のツールであっても自社に合うツールを選択して、カスタマイズして使用するのがよいと考えています。
個人的にはフレームワーク関係のツールは、あくまでも切り口を示しているだけだと思うので、使えるものを使えばよいと考えます。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。