コンサルタントになれる人、なれない人

某所で待ち合わせをすることになっていたのですが、1時間ほど時間が空いたので中古本屋さんに入り、この本を見つけました。

コンサルのスタイルとして、以前は知識提供型でOKだったが、今は戦略策定から実行支援までの結果を重視したスタイルに変わっているということを指摘していました。実際この本で指摘しているように変わってきていると感じます。

第一の波の鍵を握ったのは戦略であり、第二の波の鍵はIT活用でした。では、第三の波では、何が鍵となるのでしょうか。
それは、戦略実行型マネジメント・コンサルティングだと考えています。

P54,55 第2章 拡大するコンサルティング業界

就社するのではなく、ビジネスの世界に就職すると考えると、下記の指摘は最もだと感じます。
就社することで、終身雇用などの雇用の安定性や、社内での出世によるステータスの獲得、親戚や周囲からの評判などを考え、こちらのほうがメリットがあるのならば、わざわざリスクをとってまで転職しなくてもよいと考えたりもします。
私は新卒のころから就社したつもりがなかったので、下記は参考になる内容でした。

「自分ブランド」づくりのために、するべきことは2つあります。一つは、ソリューション力を身につけること。所属するコンサルティング会社が保有するノウハウやツールではなく、他のコンサルタントも持っていないような自分なりの問題解決能力というものを構築することです。

(中略)

一方、思考力を磨くには、「考えるクセ」をつけることです。私は、見聞したものにツッコミをいれるようにして思考力を磨いてきました。

P66-68 第3章 「自律的」なキャリア形成とは?

下記のインタビュー内容は、目を引きました。私も志した理由があり行動しているので、想いを持った方の内容は目を引くのだと思います。

「一つの会社の組織理論で動いたり、社内での出世に拘泥したりするのではなく、世の中の変化に対応しながら社会に貢献できるのが、コンサルタントという仕事。そう感じたことがキャリア選択に大きく影響しました」

P79,80 第4章 成功者の「キャリアマネジメント」に学ぶ

「やりたいこと」と下記の5つを持つことでキャリア観が明確になるというのはなるほどと感じました。

「好奇心を広く持つこと」「努力を惜しまず継続すること」「ある程度の楽観性を持って成功を信じ続けること」「柔軟に現実を受け止め、対応すること」「リスク・テイクの気持ちで行動を起こすこと」

P117 第5章 「キャリアマネジメント」実践講座

後半はコンサル会社に入社や転職するためのヒントがちりばめられていました。必要な方は自分のやり方と比較して、参考にできる部分を取り入れるとよいと思います。

軽く読める本だったので、さくっと読み終わってよかったです。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。