今年度の白書は、「コロナ危機:日本経済変革のラストチャンス」という主題になっていました。ラストチャンスはもう30年続く恒例行事になっているので、別の切り口が求められているように感じます。
こういった情報が公開されていることは大変すばらしいと思います。一方で、なぜPDFを小分けにして公表するのか意味不明です。小分けされたものをダウンロードして、わざわざくっつける手間を取らせるところがアナログ発想だと感じます。
白書を読んでほしい、活用してほしいと考えるなら普通にHTML形式で公表すればよいですし、全体をまとめた形式で検索性を高めたほうが効果的だと考えます。わざとデジタル活用させないように仕向けているようだと感じます。
さて、チラ見したところでは、わが国はリソースがないためデジタルの力を活用して、変革してくださいと書いてありました。また、ダイバーシティを高める働き方やIT活用がポイントですと書いてありました。
ダイバーシティにしろ、働き方改革にしろ、IT活用にしろ、課題解決の手段だと考えています。目先の問題に対して、もぐらたたきゲームをしていては変革は起こせないと考えます。
手段を考える前に、どのようにありたいのかや、どうなりたいのかが先だと思います。目指すゴールが不明確な中では、だれも真剣に動くことはないというのが、チェンジマネジメントに関わってきた経験からの学びです。
また、トップ自らの真剣さや率先垂範する姿勢がなければ、変革は起こらないというのも学びです。
コンサルタントとしては、このよう情報を客観的な資料として使いつつ、変革に関する支援を行っていきたいと考えます。