今回のマーケティング研究会は、経営者の方をお招きして、ご講演ならびにディスカッションが行われました。対面ならではの現物を見ることができたり、経営者の方の熱量が伝わったりする研究会になりました。
さて、ご講演いただいた経営者の方は、もともとエンジニアだった方が独立して起こした会社でのお話でした。ハイソな趣味をお持ちの方や、プロユース向けの商材を企画・製造・販売されている企業でした。
同じ目的の商材でも、100円ショップで売っているものと、専門店で売っているものがあります。今回の企業は後者を取り扱っています。専門の方からすると価値の違いが、価格差に反映されていることが理解されている前提の商材になっていました。素人の私の理解では、同じモノでも税抜きで100円のものと、10万円のものというような違いがある商材との理解を得ました。
個人的に興味深かったのは、感性にうったえる商材をどのようにターゲットとなるお客に伝えるのかという点です。以前、プロのミュージシャンが使用するスタジオにお邪魔する機会がありました。そこで伺った話では、環境、機材、設備に至るまで、こだわりがあり、クライアントのニーズにこたえられるように準備していくことが必要というお話でした。まさに、今回の企業が取り扱っている商材がターゲットとする、こだわりを持っているお客様像ということなのだと理解しました。
どのようにして、ターゲットとなりうるお客と接点を持つのか、接点を活かしどのように商材の良さや必要性を伝えていくのかといったところが課題なのだと感じます。また、売れた商材に対して、アフターフォローとしてなにをすべきなのかを検討しておくことも課題なのだと感じます。
普段接しない特殊な業界のお話を多くうかがうことができました。大変興味深いお話を伺えたので、感謝申し上げます。