特集「知性を問う」

「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」2017年5月号は「知性を問う」という特集でした。
今回私が面白く感じたのは、色々ありました。

興味深く読んだのは、「知性の核心は知覚にある」安宅 和人さんの記事でした。

誤解の多い「地頭」という言葉の意味
(中略)
あまり語られないことだが、地頭には大きく3つの要素がある。①異質なものを切り分け、同類なものをグルーピングする力、②構造的にモノを見、複数の次元、階層に分けて多層的、立体的に考える力、③多面的な情報を感じ意味合いを突き詰める力、だ。
(中略)
実は分析的な素養のように思われている地頭の最も本質的な部分は、感じて理解する力、すなわち知覚にある。

慶應大学SDMの前野 隆司さんの「「心の質感」が創造性の源泉になる」も興味を持って読みました。
数年前にPMIのフォーラムで「幸福学」についてお話しされていて、おもしろい方だと思っていました。

心とは何かその五つの働き
(中略)
そもそも、心とは何だろうか。脳の仕組みを研究し、脳と同じ原理で情報処理を行う「脳型コンピュータ」を開発していた脳神経科学の第一人者だった故・松本元氏によれば、心は、「知」「情」「意」「記憶と学習」「意識」の五つの「働き」から構成されているという。

AIで「意識」以外は働いているとしていて、「意識」の部分は人間が勝っている最後の部分という指摘が面白かったです。

他にも、最近のお気に入り記事の「Shift」濱口 秀司さん、作家の朝井リョウさんのインタビュー記事は面白かったです。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。