チームの生産性を最大化するエマジェネティックス

少々気になったのでさくさくと読んでみました。

結論から言うと、ちょっとがっかりした本でした。
個人的には、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」シリーズの方が好きな感じがしました。

今回読んだ本は、チームの生産性を向上させるためにチームや個人毎のカラーにあわせて対応することを勧めるものでした。
指摘自体はもっともなのですが、この本のコンテンツからは結局「エマジェネティックス」のプロファイルを受けなければならないことがわかるだけで、自分自身や周囲のチームを分析するためのプロファイルは得られないことが残念です。自分自身を知るきっかけにいいと思いましたが、なんとなくの傾向はわかるだけで、で?という疑問だけが残りました。

本の中で紹介されている通り、最新脳科学に基づいた分析ツール「エマジェネティックス」は、人の思考の特性と行動の特性を、色と数字で見える化することにあるのだと思います。ただし、継続した人材教育への投資と「エマジェネティックス」を適切に理解・把握しているコンサルタントが必要ということが前提条件としてついているのだと思います。
その意味合いはわかります。適切な指導者がつかなけらば単なるカラーのレッテル貼りで終わってしまい、生産性向上につながらないというのがあるのだと感じるからです。様々な特性を持つのが人間なので、単一カラーの人は少なく、殆どの人は様々な面を複数のカラーを持っているのだと感じます。誤った理解をして欲しくないということだと思うことにします。

教育訓練を専門している企業のコンテンツとして、人事部門で継続的な利用を考える場合に検討してみることはよいと思います。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。