HIGH OUTPUT MANAGEMENT

インテルの元CEOの本を積読していたので読んでみました。

優しい語り口調のなのでサクサク読みました。特に中間管理職向けに書いてある点が面白かったです。

少し長く引用してしまいましたが、計画を立てる意味を説明している点で参考になりました。確かに消防署の方は実際の火事で練習するのではなく、火事が発生することを前提として、様々な場面を想定して訓練したり、装備を準備したりしていますので、具体的で面白いと思いました。

いかなる公式の計画策定を重ねても、前述したようなグローバル化とか情報革命などという変化を予測することはできないことを、しっかり認識しておくべきである。しかし、だからといって、計画などは立てなくてもいいという意味になるのだろうか。そうではない。ちょうど消防署が計画するようなやり方で計画を練るべきなのである。次の火事がどこで起きるかなどは予測できない。

先日の楠木先生の講演でも話があった、スキルは伸ばせるが努力の強制からであり、センスは好きなことだから凝っているということに近い話だと思いました。

人を駆り立ててベストを尽くさせる内面的な力は2つある。”能力”に突き動からされるか、”達成意欲”に駆られるかである。能力に動からされるというのは、仕事または課業に熟達することと関係がある。
(中略)
達成意欲に駆られた自己実現への道筋は必ずしもこれと同じではない。

下記はさらなる高みを目指すためだと感じます。確かにハイパフォーマーに対しては評価が結果の部分に着目されるだけで、もっと上を目指すことについてのフィードバックは行われないと感じました。

主な目的は部下の将来の業績を改善することであったが、考課の大部分は部下が業績改善のためにあるいは高業績の持続のため何をすべきかを、少しもはっきりさせようとはしていなかった。高業績達成者の場合、管理・監督者の努力は優秀だという判定の決定とその正当化に向けられ、もっと向上するにはどうするかということにはほとんど注意が払われていなかった。

折を見て、また読んでみたいと思います。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。