エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する

マーケターとして、デザイン思考に興味を持っています。
デザイン思考を活用していくためには、消費者のことを知る必要があるので、エスノグラフィーについても興味を持っています。
この本は、とても素晴らしいコンテンツだったので感動しました。

著者から学ぶ学生さん向けの教科書になっているのかもしれませんが、エスノグラフィーの基本がしっかりと示されています。
私は大変参考になりました。
私は社会人のマーケターなので、学術的なエスノグラフィーを実施することはないのですが、基礎から見つめ直すのによい本だと感じました。

エスノグラフィーの7つの特徴

  1. 現場を内側から理解する
  2. 現場で問いを発見する
  3. 素材を活かす
  4. ディテールにこだわる
  5. 文脈のなかで理解する
  6. Aを通してB
  7. 橋渡しする

エスノグラフィーの特徴

  1. ケースバイケースの原則
  2. 最初は広く、だんだんと狭く
  3. 行きつ戻りつ
  4. 混沌から秩序へ
  5. Aを通してB
  6. <素朴な問い>から<研究設問>へ

現場に入るときの基本姿勢

  1. 教えていただく
  2. 何でもやってみる
  3. 発見に心を開く
  4. 偶然を活かす
  5. 解決策は必ずある

マーケターとしては、何気なくカフェで休んでいる時も人間観察を行なっていたりするので、この本で学んだことも取り入れたいと思います。

現場調査の基本姿勢

  1. 新しいものに心を開く
  2. 現場の視点に立つ
  3. 「わけがわからない」状態をこらえる
  4. 時間をかける
  5. 問い-調べ-分析する
  6. 臨機応変に
  7. 多様な方法を組み合わせる
  8. マナー・倫理と安全を忘れずに

この本は、卒業論文や修士論文の指導も書かれているのですが、著者に論文の指導を受けられた方は本当に幸せだったのだろうなと想像します。
私が学生の時に指導を受けた先生も素晴らしかったのですが、分野は違えど、はじめに著者のような先生からしっかりと指導を受けると、その後の成長度合いが変わってくるのだと感じます。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。