はじめは苦手な感じの本だと感じていたのですが、B2B企業でRPAに関わっている現在、今の私は読んでおいてよかったと思う本になりました。
下記は実際にプロジェクトを運営している私からしても、忘れてはならない視点だと感じています。また、仮に何らかの理由でRPAロボットが動かない場合、以前のやり方で対応するなどのリカバリ策を取ります。担当者の協力なしには成しえないことなので、適切な関係性を築くことが肝要だと感じています。
機会を実際に使うのは既存業務の担当者なのだから、まずはそこで行われてきた努力をリスペクトし、そのうえで機械を用いることの納得感を取り付けるというステップを必ず踏むべきである。
P33
下記の点については、今まさに準備を整えているところなので、大変参考になりました。
■組織のどこで、どのような目的・機能を持ったRPAが使われているかを一元的に把握・管理することができなくなってしまう。
■組織全体としての戦略・計画に合致しないRPAが導入される。
■投資対効果の低いRPAが導入される。
■品質の低いRPAが導入される。
P160
当初バックオフィスでのRPA活用や、PoCとしてのRPA活用でプロジェクトに参画したつもりでしたが、実際は状況が異なりました。
本書は当初読んでいる際、私の読みたい内容と異なると思っていたのですが、別の本よりも今の私には役立つ本になりそうだと感じています。