現在、本業で新規事業開発を行っているので、積読本の中から読んでみました。読んだ目的は、タスクの抜け漏れがないかの確認のためです。
下記は確かに失敗しやすいポイントだと感じました。事業開発と製品開発は違うということです。レイヤーが違うので当然といえば当然ですが、様々な関係者が関わってくるとぐちゃぐちゃしてくることがあります。
同じくよくあるのが新規事業と新製品・サービス開発が同義となってしまうこと。
P42 PART1.新規事業の基礎知識
(中略)
つまり、継続性をもって目的達成のために活動するのが事業です。この事業を推進するために製品やサービスが必要なのです。
「図08 新事業構想のための3要素」は大切なポイントだと感じます。
私の観点ではWill、Must、Canですが、この本では「やりたいこと」「世の中のためになること」「できること」と表現されていました。この3つが重なる部分で検討を進めないとチームが空中分解してしまうことが多いと感じます。
Willがなければ、自身も他のメンバーもやる気になれません。
Mustがなければ、顧客への提供価値がなくリターンが得られません。
Canがなければ、強みを発揮できず差異化が図れません。
「図12 顧客ニーズ志向と技術シーズ志向」も大切なポイントだと考えています。
現在支援している企業はどうしても技術シーズに引っ張られており、なかなか顧客への提供価値が定まらないという悩みがあると感じます。すでに必要なものを手に入れ終わっている顧客にシーズを訴求しても、なかなか顧客ニーズにフィットしない時代だと感じます。
「図15 ビジネス構造化のための質問集」はよく上位層へのプレゼンで質問されるポイントだと感じます。まずは、チーム全員がエレベーターピッチでびしっと話せる程度に構想をつめ、詳細のビジネスモデルをつめていくのがよいと考えています。
この本では、BMCでビジネスモデルをつめることが書かれています。個人的には、新規事業の場合は課題自体が仮説からはじまるのでリーンキャンバスの方が考えやすいと思います。
「図33 経営者がビジネスプランで見るポイント」は経営者が決済する際に頭に描いていることだと考えます。他にもVCの方やピッチを聞いている方も同様に頭の中で評価していることだと考えます。
平易な言葉で書かれているので、お風呂の中で読み終えました。ざっくり概要を理解するためのHowTo本だと思います。私の読んだ目的を達成できたので満足です。