PMO導入フレームワーク

灼熱の気候で外に出たくないこんな日は、エアコンをきかせて読書に限りますね。
PMPの資格を有しているので、プロジェクトマネジメントに関する書籍も時折読んでいます。

PMOといえば、プログラム単位なのか、プロジェクト単位なのかで大きく違いがあると考えています。
同書や類似の図書では3種類に分けていることが多いと思います。

・参謀型PMO プロジェクトマネジャーの参謀役となり、プロジェクトまたはプログラム上のリスクや課題の対応を行う。

・管理実行型PMO プロジェクト管理の徹底、ISOなどのマネジメント手法を導入定着・実行する。

・事務局型PMO 各種社内手続き、会議のファシリテーションなどを行う。

P29 2.1 PMO組織フレーム

同書の特徴は下記に表れていると思いました。

・プロジェクトマネジメントコンサルタント

プロジェクトマネジャーと同じ視点でプロジェクトの状況を把握し、問題の分析および対応のできる人材

・プロジェクトコントローラー

プロジェクト管理を熟知し、プロジェクト毎に必要な管理の勘所をわきまえながら、プロジェクトの可視化を進める人材

・プロジェクトアドミニストレーター

プロジェクトの事務庶務的な作業を一手に引き受ける人材

P66 3.1 PMO人材モデル [1]PMO人材の分類

形式的な上位報告のためだけの情報収集・資料作成等の役割を担っているPMO、会議予約や議事録作成等の雑用中心のPMOを多く見る中で、同書が主張するような役割を果たせるとよいと思いました。

経営コンサルタントの観点からは、企業が果てしないゴールとして描いた企業理念が、経営戦略や中期経営戦略で施策として具体化されています。つまり、理念と戦略は密接につながっていなければ、企業の成長と発展はおぼつかないものになると考えています。
一方、プロジェクトマネジャーの観点からは、戦略で記載された個々の施策が「プログラム」と捉えられると思います。「プログラム」は複数の「プロジェクト」を束ねています。よって、理念、戦略、プログラム、プロジェクトは、すべて一本につながっている必要があります。
個人的に関わってきた経験からは、これが一本につながっていることが少ないと感じるので、支援する際はこの部分を改善していきたいと常々感じています。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。