タイトルに古めかしさを感じますが、さくさく気軽に読める本でした。
Scrumのエッセンスをまとめた本で、記憶を思い出すために読んでみました。
下記はアジャイル宣言?の抜粋だと思いますが、成果の最大化と目的の達成に主眼を置き、開発を進める方法をまとめたものだといえると思います。
実際にそれが一番難しい点だと感じたりします。
・関係者は目的の達成のためにお互いに協力し合いながら進める。
P21 基礎編 アジャイル開発ってなんだろう?
・利用者の反応や関係者からのフィードバックを積極的に得ながら、計画を調整する。
・一度にまとめてではなく少しずつつくる。そして実際にできあがったものが求めているものと合っているか頻繁に確認する。
ゴールとミッションは、戦略立案・遂行でも大切だと思いますが、Scrumでも大切にしているポイントだと感じます。案外ここが不明確なまま、アジャイルチックに開発を進めてしまうことも、頻繁に目にしたりします。
・どういうものをつくらないといけないのか(ゴール)
P58 実践編 プロジェクトの行く先を知っておこう
・このプロジェクトで絶対に達成しないといけないのは何か(ミッション)
スプリント期間内に終わらせるストーリーポイントの合計をベロシティというと思います。下記のように両面から計算するのは、忘れていたのでよい振り返りになりました。
プロマネとしてのWBS見積みたいだと思ったりもしました。
・絶対に必要な項目の見積の合計÷ベロシティ=必要なスプリント数(期間)
P102 実践編 これから先のことを知っておく
・ベロシティ×期限内に実施できるスプリント数=実現できるポイント(どこまで実現できそうか)
私が使っているフォーマットとは異なりますが、ストーリーの表現方法を簡潔に伝えるという意味では、大切なポイントだと感じました。
<どういったユーザーや顧客>として
P189 実践編 なんとしてでも伝えよう!!
<どんな機能や性能>がほしい
それは<どんなことが達成したい>ためだ
P276 「理解を深めるために読んでほしい文献」のリストは参考になりました。
アジャイルサムライを久しぶりに読んでみようかと思います。
立て続けにアジャイル型のプロジェクトに関わっているので、よい一人振り返りの時間が取れてよかったと思います。