マーケティングの新しい基本

amazonでレコメンドされていたものを読みました。年末年始の休みを使って積読本から読みました。わかりやすい本でした。

P43「カスタマー・バリュー・ピラミッド」で、機能価値の上に体験価値があり、さらにその上につながっている価値があると説明されていました。価値が重層的で、現代はつながっている価値が求められているということだと理解しました。

暮らしのデジタルシフトを経て、顧客とのつながりは”Nice to have”(持っているほうが良い)から”Must to have”(持っていなければならない)へと移行したと言える。

P45 04 カスタマーバリューの3階層

P64「4P-商品起点の「フロー型のマーケティング思考」」で従来型のマッカシーの4Psは、PromotionやPlaceに対する打ち手でデジタル時代には効果を発揮しにくいという指摘でした。LTVを高めるためにはP69「エンゲージメント4P」が重要という指摘だと理解しました。

上記のモデルを改善したものがP72「エンゲージメント4P Ver.2」とのことでした。従来モデルが直線的だったものに対して、エンゲージメントに関係する部分が循環型に変わっているものが新しいバージョンのものでした。amazonなどの事例を当てはめて説明があり、わかりやすい内容でした。

下記はディスラプターとしての存在が、成功している要因を整理したものだと理解しました。

①顧客にとっての「つながる価値」を明確に持っていること(エンゲージメント)
②デジタルを前提とした顧客接点を持っていること(プレイス)
③個客を認証するデジタルIDとデータ&システムを持っていること(データシステム)
④個客に最適かつ直接的な提案を行うCRMを行っていること(CRMプログラム)

P169 これからの競争の要諦

P202「デジタル経営システム」は、MVVとVCを組み合わせたような内容でした。私の想定とは若干異なる部分がありますが、わかりやすく整理されているものでした。特に良いと思った内容は、P203「9つの問い」です。具体的に経営戦略を構想する際に役立つ内容だと感じます。

並行していくつかの本を読んでいるので、日数はかかりましたが楽しんで読むことができました。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。