経営参謀

積読本のなかから読みました。この本は小説仕立てになっており、マーケティングについてさくさく読むことができました。

女性向けの衣料品メーカーのお話なので、B2Cのマーケティングについて書かれています。P53に「RVAPSサイクル」という図があり、バリューチェーンを示していると思いました。

下記ではB2Bビジネスについて触れられていました。こちらは私の本業でもあるので、そういう面もあると思いました。他にも、担当の方が稟議をあげやすいものか、その会社の社風や志向にあっているものか、などがあると思いました。

「だいたい、B to Bビジネスの場合は、一般的には、得られる効果、効能、それに対する対価という経済的な価値で購買の意思決定がなされます。そこに、品質や安定性、そして納期といった論理的な判断基準で購買可否が決まっていくわけです」

P105 第2章 市場が求めるものをプロファイリングせよ

P261では、「業との戦い」という解説記事がありました。意思決定の手順を示したものですが、私の過去の経験からすると、あるべき順番という手順に沿って進んだことは一度もありません。本書でリーダーシップの重要性について指摘されていますが、ここが一番難しいところのように感じます。

面白く、さくさく読める本でした。よい時間を過ごすことができました。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。