「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」2017年2月号は「続ける力」という特集でした。
私が面白かったのは、「継続とは「小さな問い」を立てること」石川 善樹さんの記事でした。
アスリートに学ぶ「勝利の習慣」ということで、根性は続かない、漫然と続けても成果は出ないと明確に示している点が素敵だと思いました。
高い成果を上げ続ける人の習慣に着目した記事だったので面白かったです。
脳の三層構造が習慣形成を阻む
ある修道院の教育係は、新人の修道女が入るたびにこう尋ねるという。「なぜ私たちは祈るのでしょうか。」と。この素朴な問いに新人たちは「神様に近づくため」や「気持ちが穏やかになるから」などさまざまな答えを出す。ところが、教育係はそのすべてを否定し、こう諭すという。「私たちが祈る理由は一つしかありません。それは、祈りを告げる鐘が鳴るからです」
この逸話は「習慣とは何か」を雄弁に物語っている。
継続とは「小さな問い」と「小さな報酬」の繰り返しである
(中略)
この一万時間の法則は、トップレベルの実績を上げるには一万時間の練習が必要だという理解をされている。
(中略)
大事なのは、しっかりと計画された、しっかりとした練習を一万時間やること。それは、「小さな問い」と「小さな報酬」を設計できるかどうかで違ってくる。
「続ける」ための10カ条
- 選択肢を減らす
- きちんと寝る
- 飽きたらやめる
- 完璧主義にならない
- 続かないのを意志のせいにしない
- 続ける理由を探す
- うかつに始めない
- 目標行動は毎日変えてよい
- 余白を持つ
- 一人で始めない
やり投げ選手だった濱口さんの小さな問いの立て方や、プロ格闘ゲーマーの梅原さんの勝ちパターンを更新し続ける姿勢は、とても参考になりました。