世の中は冬休みに入ったらしい。といっても義務教育の人達らしいです。
心持ち職場に向かう人の数も減ってきた気がしますね。
GEの特集号の本誌では、熊谷昭彦さんの「GEジャパンはローカルから変革を担う」が面白かったです。
ウェルチは自分のインスピレーションに従い、「僕はこう決めた。未来は絶対にこう変わるから、ついてこい」というスタイルでした。イメルトはそうではなく、「いま世の中はこう変わり始めている。さらにマーケットはこう変化している。だから、この挑戦をしよう」と、”Why”(なぜ)の部分を一生懸命説明しながら、社員自身に気づかせ、それによって納得させるというやり方でした。
環境や企業のステージが異なっているため二人のスタイルを比較しても仕方ないと感じました。
一方で、コングロマリットの巨大企業を二人とも大きく変化させたという点では、興味の尽きない人達だと感じます。
日々の数字を注視し、コンプライアンスを遵守することはリーダーとして当然である。リーダーの真の役割とは変革をリードし、それを加速させることだという基本は、すべてのクラスのリーダーシップトレーニングで叩き込まれました。
上記のトレーニングの仕組みを持つのは、変革を起こすのは「人」ということに気づいているからだと感じます。こういったトレーニングを受けることが機会があるとすれば、素晴らしく恵まれていることなのだと羨ましく感じます。
他に興味深かったのは広告企画の「物理的資産のデジタル化に向けた経営者に必要な4つの視点」です。
昨今では、マネジメントサイクルも「PDCA」の代わりに「OODA(ウーダ):Ovserve、Orient、Decide、Act」が重要と言われています。
私自身は、昨今本屋さんでよく見かけるPDCA本を眉唾で見ています。
大した権限を持たないマネジメントが、上位が与えたPlanを意味も考えず下位のものにDoさせ、意味が分かっていないので何をCheckしてよいかもわからず、改善しろと下位にActionを求める、というのがよく見かけるシーンになっています。
変革が求められている時代に、意味も考えず改善を求めている時点で終わったマネジメントだと思うのですが、このような層は早く入れ替わることが社会のためになると感じます。
さて、今号で好きだった濱口さんのShiftが終わってしまいました。
年末年始で積読本を読んでいこうと思います。