三位一体の経営

三位一体の経営」は、Kindleで移動の途中などで少しずつ読み進めました。個人的に好きな内容でした。

この本を読み進めるには、細かな財務諸表が理解できている必要はありませんが、B/SとP/Lの関係について大まかに理解できている必要があると思います。そうしなければ、会社も複利で育つのが良いという理屈が理解しにくいと感じます。

P39からの会社の4つのタイプは面白いと感じました。
タイプ1 額の経営 売上高や規模の成長を重視する
タイプ2 率の経営 利益率を重視する
タイプ3 利回りの経営 ROEやROICを重視する
タイプ4 複利の経営 長期持続的なROEやROICを重視する

また、P85の『図表3-1「儲けの出方」は4種類しかない』は、わかりやすく納得感のある整理だと感じました。それもそのはずで、ボスコンが広めた「アドバンテージマトリクス」による整理だからでした。

P137の「図表4-3 大きく分けると、障壁は3種類しかない」も納得感のある整理でした。P160の儲けのメカニズムも面白い表現だと思いました。継続性という観点でいうと、確かに2種類に収れんされていかないと続かないという感じを受けました。

終わりに楠木さんの解説があり『「微分」か「積分」か』というところが興味深かったです。

この本は、折を見て読み返そうと考えています。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。

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