ある方がお勧めしていたので読んでみました。
著者が主張していることのなかでは、納得できるところと、そうではないところがありました。
出版時期が古いため納得できるところが少なくなっていたというのもあると思います。
単純に企業の視点では、従業員の能力を引き出す仕組みや制度の整備を行うことが大切と言っているだけだと思いました。また、これからの時代では従業員候補から選ばれる存在としての企業であることが求められるのだと思いました。
一方従業員の視点では、エンプロイアビリティ(選ばれる能力)が大切だと言っているだけだと思いました。
既に終身雇用の時代は終わっているので、企業に頼らず自分の人生を自分で決めることが大切なのだと思います。
その意味では、企業側の人材育成は必要なく、従業員側が学ぼうとする意欲を削がないようにすることだけが大切なのではないかと思えました。従業員の人生には責任を持たないのが企業なので、個人的には邪魔だけしないでくれたら十分だと考えています。