B2Bのサービス化戦略 製造業のチャレンジ

数か月かけて読み終えました。予定では一週間程度で読み終える予定だったのですが、この本を置いていた場所があまり良くなかったのでしょう。

手堅い内容が網羅的に書かれているため、いまさら感のある製造業でもサービス化に取り組むべきといった内容から、どうすべきなのかといった解説まで書かれていました。私個人としてのコンサルテーマのひとつなので、様々なところに付箋を貼っています。

図1-3.3つのサービス価値は、知的資産経営にも通じていると感じます。図1-4.サービス化の4段階のフレームワークは、参考になりました。必要に応じて支援を要請するパートナーを変えることが求められると感じます。

図7-3.B2Bサービスの4分類も参考になりました。製造業が提供可能なサービスといってもうまく切り口を見つけることで、セグメンテーションができるのだと気づきました。今までこの領域のことを整理していなかったので、学びにつながりました。

サービス化を指向する場合、旧来の「売れるまで」に注力することから、「売れた後」に注力することになるという理解が重要だと考えています。下記はそれに触れていると感じました。

顧客の離脱率(解約率)が高ければ、サービスの生産性は大きく低下する。なぜなら、サービスへの適応能力が低い顧客が増え、相互理解の進んだロイヤル顧客の場合と比較して、サービス提供コストが高くなるためである。

P208 第10章 サービス設計と生産性

本業との関連では、図12-2.チャネル・パートナーとの連携を成功に導く検討ステップが参考になりました。とある案件でパートナーをいかに選別するかや、どうやってターゲットするパートナーと連携していくかを検討しているためです。

図13-3.サービス・イノベーションのテンプレートも参考になりました。特に「d)優先順位付け」のマトリクスはアレンジして活用するとよいと感じます。

色々と読みかけの本がありますが、ひとつづつ片づけていきたいと思います。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。