MBA関連の本を見ているとよく「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」に関する話が出てきます。
他の院生の方々とディスカッションする上でも、様々な思考方法を知っておくことは役立つと考えています。
本書は、(1)ロジカルシンキング、(2)ラテラルシンキング、(3)クリティカルシンキングの3つの思考方法を活用しながら、どのような場面でどの思考方法が有効なのかをわかりやすく教えてくれる本です。
3つのシンキングを最もわかりやすく説明しているのは、以下の文章だと思いました。
0-1.公平に分ける方法を考える
個別に包装された同じサイズのチョコレートを9個くれました。あなたには4人の元気な息子がいますが、このまま9個のチョコレートを持ち帰っても、均等に分けることはできません。それどころか、取り合いの喧嘩が始まってしまうことでしょう。喧嘩せず公平かつ均等に4人が同じ量のチョコレートを食べるためには、どうすればよいでしょうか?むぎ夫の考え:「余ったチョコを4つに切り分ける」
ゴマ彦の考え:「溶かして4等分する」
テル先輩の考え:「簡単に分配できるようにチョコレートの数を減らす」
上記の3つの考え方は、
むぎ夫は、(1)ロジカルシンキング(垂直思考)、子供1人あたり2.25個ずつ渡す、
ゴマ彦は、(2)ラテラルシンキング(水平思考)、子供1人あたり同量ずつ渡す、
テル先輩は、(3)クリティカルシンキング(探求思考)、子供1人あたり2個ずつ渡す、
という解答例が記載されていました。
詳細を学ぶ前に全体感を掴むのに最適な本だと思います。
読みやすい本なので数時間で読み終わるのもいいですね。