何となく読みたくなって読んでみました。
成長戦略ではなく、競争戦略に着目して書いているのが本書の特徴だと思います。
また、単発の作戦ではなくストーリーとして連続性を持たせることがポイントとなっていました。
優れた戦略は、これと正反対のところにあります。戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のように見えてくる。全体の動きと流れが生き生きと浮かび上がってくる。これが「ストーリーがある」ということです。
下記の場面には良く出会いますが、知らず知らずにすり替わることがないように気をつけていかなければならないポイントですね。
ところが、実際の仕事の局面では、目標をきちんと立てていると、あたかも戦略を立てているかのような気になってくるということがよくあります。つまり、「目標を設定する」という仕事が「戦略を立てる」という仕事とすり替わってしまいがちなのです。
下記は言われてみるとそうだと思いました。
競争とは企業間の「違い」をなくす方向に働く圧力
下記は色々なところで言われることですが、大切なことだと思います。
明確なポジショニングによる違いを構築するためには、「何をやるか」よりも、「何をやらないか」を決めることがずっと大切です。
他にも5Cとして示されている部分や、ポジショニング論とリソースベース論を使った部分等が面白かったです。
今までも戦略はストーリーとして語られてきたように思いますが、知らない間にストーリーを無視した戦略にすり替わりがちというのは、私自身も気に留めておきたいところだと思いました。