Cybozu Days 2018にお邪魔してきました。時間がなかったので1コマのみ参加してきました。
「ストーリーとしての競争戦略」で有名な楠木さんが、「好き嫌いの復権」というテーマで講演されていました。
競争戦略論の先生だけあって、差異をつくるところから話が始まりました。
OEとSPの2つの説明もわかりやすかったです。
先生曰く、SPこそが戦略であるということが話されていました。
面白いと思ったのはOEは良し悪しの話だが、SPは良いものの中から良いものを選ぶ、という話です。
良いものの中から良いものを選ぶのだから、それは好き嫌いで選ぶしかないということだと思います。
事例として、ZARAはマーケットインで売れているものを徹底的にパクって売ることで差異を出しており、ユニクロはプロダクトアウトで素材から関わりボリュームで違いをつくることで差異を出しているという指摘が行われていました。
また、スポーツの競争は勝者が1人しかいないが、ビジネスの世界は戦略が違えば勝者が多数存在できる旨の話も面白かったです。
更に担当者と経営者の違いの説明の中で、担当がないのが経営者の仕事であり、だからこそ余人に代えがたいという指摘が興味深かったです。
スキルは計測できるため、誘因(インセンティブ)により伸ばすことができる。
一方で、センスは計測できないため、動因(ドライブ)により全体を示すことになるとのことでした。
結局、経営者のセンスと担当者のスキルを掛け合わせ、商売の成果を得ることがよいとのことでした。その上で、センスの源泉は好き嫌いに根差している旨の話がありました。
色々とお土産もいただけたので、短時間でしたが楽しめました。