テクノロジーは戦略をどう変えるか

色々と立て込んでいたのでやっと読むことができました。

興味があったのは「人工知能が汎用技術になる日」エリック・ブリニョルフソンさんとアンドリュー・マカフィーさんのモノです。

コンピュータは質問に答える装置であり、質問を生み出す装置ではない。これはすなわち、起業家、発明家、科学者、クリエイターなど、次に取り組むべき課題やチャンスを見つけ出す人、踏み込むべき新しい領域を見つけ出す人が今後も不可欠であり続けることを意味する。

コマツの大橋さんの「経営者ならば、技術の目利きであれ」も示唆に富んでいて面白かったです。

社会的課題は何かを見極め、それを解決するためにどうしたらいいか、そのために必要な技術は何かと逆算しながら技術を考えることではないでしょうか。進化する技術を、いまのビジネスとどう関係付けるかという既存事業ありきの視点で見ていると、そこでフィルターがかかって情報が入ってこなくなります。

これも面白かったです。「B2B顧客の悩みを解消する「処方箋型」営業」ニコラス・トーマンさん他。

  1. 顧客の購入プロセスをよく理解しようとする。
  2. 各購入ステージで顧客が直面する最も大きな課題を明らかにする。
  3. それぞれの課題を克服するためのツールを営業担当者に持たせる。
  4. 顧客の進捗状況を追跡し、必要があれば介入して逸脱を防ぐ。

製造業実習に関連して面白いと思ったのは、「叱咤激励の技術」ダニエル・マッギンさんのモノです。

科学から見れば、必ず成功するスピーチのほとんどに三つの要素があることが判明した。それは、「方向性を示す」「共感を伝える」「意味付けを行う」である。

今号も楽しめました。特に、経営者としてというよりは、リーダーとして知っておいたら良い内容が多いように感じました。
さて、積読される本は増える一方で、困ったものです。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。