何度も査読してくださる先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。ビジネス文章やコラム、カジュアルな書籍の執筆とは異なる観点からの指摘が多く、修正箇所が多くなっています。
学生時代に学んでいないツケがこんなところで回ってくるのだと、思い知らされます。というものの、時間は戻ってこないので愚直に取り組むだけだと考えています。
のんびりした学生時代を過ごし、就職氷河期世代なので担当教授はまず就職先を確保しろとおっしゃっていました。卒業論文は就職先が決まってから、しっかりやり遂げろという考えの教授でした。私はこの教授に大変感謝しています。
今だと大学に通うことやレポート、卒業論文の提出など、私の学生時代より厳しく評価されるのだと感じます。何よりお金を出している親御さんが、元を取るというか、義務教育的な指導を求めていることが原因である気がしています。
さて、今回不足していたと感じる部分は、先行研究の調査と、それとの違いの部分です。ファクトに関しては、自らが調べた内容を含め資料化していますが、先行研究については調査自体が不足していたようです。
査読者からも先行研究はどうなっているのか?といった問いがありました。お作法にあたる部分だと思いますが、先行研究ではどういう風に述べられていて、それに対して、何が同じで、何が違うのか、それはなぜなのかといったことを求められているのだと感じます。
先人の研究の上に、新しい研究結果を積み上げなさいと指摘されたのだと考えています。今回のテーマは、先行研究で触れられている定義自体が曖昧なので、その部分の対応に苦慮しました。
経営学やマーケティングといった分野は、人や時代、状況により定義が変化すると考えているので、こういった分野でもうまく論文としてまとめられるようになっておきたいと考えています。
何はともあれ、再修正と再提出をおこなったので、ひと段落つきました。