本を読む時間が取れるようになったので、積読本から読んでみました。この本は帯に「事業とは”不”の解消です」と書いてあるのが目立ちます。ここを見るだけでリクルート出身の方なんだなと感じます。
この本は社内起業や新規事業を任された人向けに書かれた本でした。字も大きく、ワークを実行しながらプランニングを進めるという内容です。
アイデア発想法として、面白いと感じたのはP68からのアンゾフの成長ベクトルと4W2Hを掛け合わせることをすすめていたところです。強制発想法の一形態だと思いますが、ビジネスパーソンが考えやすいフレームワークだと感じました。
下記の記載もそうだなと感じました。新規事業は、結局一人では実施できず、経営層のGoサインが必要なので、ターゲットに合わせた提案が求められているということを表しているのだと感じました。
「事業アイデア」は、面白さやユニークさで評価されます。
P187 Step4 新規事業の事業企画を立てる
「事業プラン」は、勝てそうか、やれそうかで評価されます。
「事業計画」は、儲かりそうかで判断されます。
下記はその通りだと感じつつ、自分の失敗した経験を思い出しました。それは、経営者が見ているポイントについてです。事業案が魅力的なだけでは不足しており、起案者が最後までやり抜く覚悟があるか、実行するスキルがあるかを見ているという点です。新規事業に限らず、起業家のピッチなどでも同様なチェックポイントだと感じます。
また、事業アイデアや事業案は、自分で守り抜くということも必要だと思いながら読みました。社内起業の場合は、社内に邪魔をしてくる人が多くいますし、経営層との方向性の違いということもあるためです。
起案者にとって一番大事なものは、「なんとしてもこの事業案の社内承認を取り事業化を実現し、世の中の”不”を解消するという成果をあげるんだ」という情熱です。
P225 Step5 新規事業案を社内で起案し承認を取る
サクサクと読める本だったので、よい気分転換になりました。次に新規事業に取り組む際に、一部この本のワークを取り入れてみたいと思います。