イノベーションに関するセミナーを受講しました

今回は久しぶりにセミナーを受講しました。内容はイノベーションに関するものでした。オンラインだったので気軽に参加できました。

こういったセミナーで疑問に思うのは、顔出しを求められることです。
対面で行うセミナーと異なる価値をオンラインで提供しているはずなのに、提供する側は対面と同じように顔を見ないと価値を提供できないと思い込んでいる点が不満です。
オンラインならではの価値を訴求することが、イノベーションではないかと感じます。

私自身もオンラインでセミナー講師をすることがありますが、顔出しが必要だと思ったことはあまりありません。受講者の反応を見てというのは良いのですが、オンラインでも顔を見れば反応や理解度がわかるというのは眉唾の理屈だと思っています。
オンラインの場合は、チャットやQ&Aでの疑問・質問の入力、挙手などのアイコンのアクションも受講者の反応を見ることになっていると考えます。そのため、顔を出すことにこだわる意味に疑問を感じています。

また、対面で実施する際に講師から見えているのは、顔だけでなく、手や体の動き、部屋の空気感も含んでいます。そういった全体を把握し、限定した空間だからこそ、アドリブとして受講者の反応や理解度に応じた内容をアレンジできるのだと考えます。
一方オンラインの場合は、一部の人の顔(上半身)だけが見えるパターンが多いです。ウェビナーの場合は誰の顔も見えないことが多いです。顔だけで判断してアドリブを使うのは効果が少ないと考えます。

アドリブに関しても使う難しさを感じることが多いです。コンテンツを録画して流すことを良しとしているわけではありません。
漫才師のようなお笑いのプロであっても、毎回大爆笑を生むことは難しいということをよく聞きます。これは、会場は同じでも、観客、その日の天候、その漫才師の前の出番の方の良し悪しなどが毎回異なり、空気感が異なるからだと考えます。
もしもアドリブが簡単なら、毎回空気感を読んで大爆笑が生まれるのだと思います。しかしながら、現実はアドリブが有効に機能せず大爆笑を生まないということも多々あります。
お笑いのプロがアドリブで大爆笑という結果を生まないこともあるほど難しいものなのに、私がアドリブでセミナーの効果を高めるということに依存してはならないと考えます。むしろアドリブに頼らず、他の方法で提供価値を高めることに注力したいと考えます。

さて、セミナーの後半部分でイノベーションはなぜ重要なのかという問いかけがありました。
私は3つのことを頭に思い浮かべました。
1.過去の延長では儲からないという環境変化が起こっているため
2.モノを中心にコモディティ化したものはチキンレース参戦で疲れるため
3.価値の生み方が垂直統合よりも水平連携のほうが出しやすくなっているため

これという確定した答えがあるわけではないと思います。もっともよかったと感じたのは、他人からの問いかけをきっかけに自らの思考を深堀できたことです。刺激を受け志向を深堀するためにセミナーなどを受講することは意味があると再認識できました。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。