参加している研究会で、事前課題となっていた本をさくさくと読みました。このシリーズ本は何冊か持っていますので、それだけ人気のある本なんだと思います。
中小企業の生き残り策として、大企業と同じ土俵と戦わないことを説いていました。中小企業同士であっても「差異」が必要だと私は考えています。
現在、大企業にコンサルティングを行っていますが、大企業には大企業の論理があり、中小企業の土俵には立ち入れないことが、新規事業の妨げになっていると感じます。
つまり、自ら創造・開発し、大企業の嫌がる・できない多品種少量の需要に応え、明確なビジョンをもって独自の道を歩む。
P73 大切にしたい会社2
下記は、これまで接点のあった経営者のことを思い浮かべると、確かにねと感じる部分があります。特に、同じ経営者であっても、時期によって変化が出てくる部分だと感じます。うまくいかないうちは、素晴らしいと思う経営者だと感じたが、少しうまくいくと、素晴らしくない経営者と感じるようになる方もいらっしゃいます。続けることがいかに難しいかということだと思います。
中小企業の問題の大半は、「外ではなく内」に原因があります。そしてとりわけ、経営者の心と背中にあります。
P95 大切にしたい会社2
私は中小企業は、常々ダイバーシティ経営を実施してきたと考えています。というよりも多様性のある人材を、取らざるを得なかったからという理由が大きいと考えています。ただし、ファミリービジネスにおいては、多様性の意味合いをずらさないとダイバーシティ経営は難しいと考えています。
下記のように、うまく組織が育っていくと素晴らしいと感じます。
そうではなくて、本当は企業や経営者に夢があって、その夢を実現するためにはいろいろな経験や能力や背景がある人が必要だから、と集めていったら、結果として多様な人間の集まりになった、というのが正解だと思います。
P115 大切にしたい会社3
黒字・赤字企業の比較で、はじめの3つはそうだろうなと感じます。最後の1つは面白いと感じました。あり方とやり方というのは面白い切り口だと思いました。
黒字企業は、好不況を問わず、「人重視」「幸せ重視」「継続重視」「あり方重視」といった経営を、一途に実践していたのです。逆に赤字企業は、「企業重視」「業績重視」「短期重視」「やり方重視」といった経営に終始していました。
P258-259 おわりに
既存のプロジェクトが1つ終了したと思ったら、新しく別のプロジェクトが加わりました。これまでとは、また違った分野のコンサルティングが必要となるので、しっかり準備したいと思います。