日本の都市特性評価2020

森記念財団 都市戦略研究所というところが、都市のランキング「日本の都市特性評価2020」を公表していました。昨年に引き続いて見てみました。このランキングは2018年から始まっているそうです。

興味深いのは、選択されている都市です。
全国の109都市と東京23区がそれぞれランキングの対象になっていました。出張などで訪れた都市の名前ばかりなので、要するにそれぞれの都市の主要都市ということだと思います。
抽出されている都市は、東京23区、政令指定都市20、県庁所在地31(政令指定都市を除く)、人口17万人以上で昼夜間人口比率0.9以上の都市58の合計109都市だそうです。

全国の109都市のランキングは、下記のようになっていました。
1位は京都市でした。研究・開発と文化・交流が1位で、総合1位となったようです。
2位は大阪市でした。経済・ビジネスと交通・アクセスが1位で、文化・交流が2位で、総合2位となったようです。この情報だけだと、京都よりも総合順位が上でもよさそうですが、圧倒的に足を引っ張る項目があり総合順位が下になったようです。
3位は福岡市でした。上位2つと異なり、バランスよく6位以内を獲得しているため、総合順位で3位となったようです。環境が足を引っ張ったようですが、長く住んでいた私にはピンとこない内容でした。
私の出身地はTop20に入っており、こちらは逆に驚きでした。

23区のランキングは、下記のようになっていました。
1位は千代田区。2位は港区、3位は中央区だそうです。いわゆる都心3区がそのまま上位にいるようです。
私の現在の居住地は、Top10に入っていました。働くにはよいが・・・という感じのようです。

コロナで都心からの脱出のようなニュースをよく目にするようになりましたが、財政的な余裕のないわが国では、上記で取り上げられているような都市に予算を集中させるしかなくなるということを示唆しているのだと思います。
このように考えると、コロナの件で脱出しても短期的に脱出するにとどまり、中長期的には主要都市に再度移動して住むしかなくなるということになるのだと思います。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。