戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法

難しい本だと思い積読していましたが、読んでみると心掛け(マインド)に重点をおいた本でした。

有名ファームであっても、クライアントに良いコンサルタントとそうでない方は、当然いると思います。たまたま、経営者とあわないコンサルタントが担当した結果、経営者のコンサルタント嫌いになったということは往々にしてあるのだと思います。
独立志向の私は、「個人」として適切なサービスが提供できるよう研鑽しなければと改めて感じました。

このことは、戦略コンサルタントという職業の基本はあくまでも「個人」であり、「プロフェッショナル」と呼ぶにふさわしい卓越した個人が提供するサービスであることを物語っている。
(中略)
「マッキンゼーは『会社(company)』ではなく、『プロフェッショナル・ファーム(professional firm)』である」
この言葉にこそ、戦略コンサルタントとは何かを示す本質が語られている。

P57-58 第1章 まずは戦略コンサルタントの歴史を振り返る

コッターの「変革の8段階」とたまたまなのか同じ8段階になっていました。当然、ステップの内容は異なりますが、目標を掲げ、チームを作り、小さな成功体験を生み出すべく懸命に努力し、結果が出たら横展開していく、というのは同じだ感じます。

変革の「ツボ」を押さえる
①人を引きつける共感性の高いビジョンを掲げる
②ビジョンを非実現するための合理的で適社性の高い戦略シナリオを策定する
③あらゆる方法でビジョン、戦略の「意味」を伝え、会社全体が一枚岩になる
④戦略実行に必要な資源を確保し、適切に配分する
⑤みんなで汗をかき、ブレずに努力を続ける
⓺成功体験を生み出し、みんなで方向性が正しいことを確認する
⑦結果にもとづき役員、社員をフェアに評価し、処遇する
⑧変革の輪を広げ、組織内に定着させ、変革を成し遂げる

P131 第4章 戦略コンサルタントという「仕事の本質」は何か

下記は実際に現場に立っていて、その通りだと感じます。問題が定まっており、解決を求められた時代から、何が問題かを定義するところからはじまるように変わっていると思います。
これは、コンサルティング業界にかかわらず、他の業界でもソリューションビジネスがうまくいきにくくなっていることからも同様なのだと感じます。
一方で、「何が問題かわからない」というものの、社内に問題があるのに、社外に問題を見つけようとしていることが多いと感じます。

これまでは、解決すべき問題が比較的明確だったが、先の読めない混迷の時代を生きるクライアントは、そもそも何が問題なのかさえはっきりしない前例のない状況にある。
そんなときだからこそ、「触媒」が果たすべき役割は大きい。コンサルタントはこれまでの「問題解決型」から「問題発見型」「問題設定型」へと進化しなくてはならない。

P169 第5章 「一流の触媒」が常に意識する「5つのこだわり」

下記は、私の考えと同じでした。以前読んだ内容から学んだのですが、「チームワーク」と「グループワーク」の違いなのだと思います。
チームワークは、チーム内の個々の役割に応じて能力を発揮することで、チーム全体として能力が最大化することを求めている。
グループワークは、グループ内の和を重んじ、成果には目を向けない。

むしろ、真のプロフェッショナルは優れたチームプレイヤーでもある。それはサッカーやラグビーなどのプロスポーツの世界を見ても同じである。
これから求められる「和」は、たんなる同質的な「仲良しクラブ」ではない。

P330 第11章 プロフェッショナルのキャリア論

下記は、曖昧な目標の中でがんじがらめのルールや縛りの中で仕事をしたことを思い出しました。ルーチンワークが得意でない私には、とても苦痛な日々でした。まさにやる気を日に日になくし、振り返ってみると失敗事例の経験としてはよい思い出ですが、もう経験したくはありません。

真のプロフェッショナルチームは、共通のゴールや大きな方針、最低限のルールしか設定しない。過剰なルールや縛りなどの管理強化が、プロフェッショナルの創造性ややる気を毀損することを知っているからである。

P336 第11章 プロフェッショナルのキャリア論

1章のコンサル会社の歴史の部分を興味深く読みました。それ以降は、著者の経験をもとにした内容でしたので、参考になる部分から学びたいと思います。

読んでいて、なぜマインドに寄せた内容ばかりなのかと思っていましたら、お尻のところにテクニック論について参考になる書籍が示されていました。手に取ったことのない本もありましたので、参考にしてみたいと思います。

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投稿者: admin

地方に生まれ、地方で育ち、地方でITエンジニアやプロマネとして働いていた田舎者です。 数年前に首都圏に転勤しマーケターとして働いていました。コンサルとして働くため転職して今に至ります。

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