ユーザーイノベーション: 消費者から始まるものづくりの未来


面白そうだと思って積読していた本を読んでみました。
近年のマーケティング関係やイノベーター関係の話を見聞きしている方には楽しめる本だと思います。
私も楽しみました。

UXやデザイン思考の世界では、最近エクストリーム・ユーザーと表現していることが下記のように説明されていました。

実は、ある特徴を持った特定のユーザーがイノベーションを行っている傾向があることがわかっています。そのユーザーは、リードユーザー(lead user)と呼ばれ、次の二つの特徴を持っているといわれています。一つがその市場の多数のユーザーに先行して新しいニーズに直面していること、もう一つが、その新しいユーズに対して解決手段を提供するイノベーションを実現することで、大きな便益の獲得を期待できることです。

知識のクラウドソーシングなのだと思います。旧来はメーカーしかイノベーションを起こせないと思っていましたが、現在は誰もがイノベーションを起こせる時代になったということだと思います。

科学的問題の答えを広く求めるイノセンティブ
米マサチューセッツ州ウォルサムを拠点とするイノセンティブ(InnoCentive)は二〇〇一年、イーライ・リリーの副社長フルフェウス・ビンガムが立ち上げたウェブサイトです。このサイトでは、科学的問題の答えを求める依頼者(企業)が自社の頭を悩ませる問題を投稿します。

下記の命題はなるほどと思いました。

ユーザー企業家に関する四つの命題
実は、先に紹介したソナリーとトリプサスの研究は、ユーザーイノベーターが企業家になる条件について、次の四つの命題を提示しています。
命題① 使用が経済的便益よりも美しさを提供するとき、ユーザーが自ら開発した製品・サービスを商用化する傾向がある。
命題② ユーザーにとって機会費用が相対的に低いとき、ユーザーが自ら開発した製品・サービスを商用化する傾向がある。
命題③ 業界が、需要の多様性が高く小規模、周辺的、ニッチな市場と特徴づけられるとき、ユーザーが自ら開発した製品・サービスを商用化する傾向がある。
命題④ 製品市場が乱気流(製品が新規で、市場不確実性が高く、ユーザーニーズが曖昧、ユーザーニーズが進化途上)のとき、ユーザーが自ら開発した製品・サービスを商用化する傾向がある。

私自身は、消費者はニーズ等持っていないと信じていますが、自らが消費者としてこんなものが欲しいというウォンツやインサイトは持つことがあると考えています。
このウォンツやインサイトを実際に製品・サービスにしていくというのがこの本でいう消費者イノベーションなのだと感じました。

投稿者: admin

地方に生まれ、地方で育ち、地方で働いていた田舎者です。 数年前に首都圏に転勤しマーケターとして働いています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA