ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

マーケターとしては、様々な場面でビジネスモデルを検討したり、分析したりしますが、積読していたものを読んでみました。

個人的には、カスタマージャーニーマップやビジネスモデル・キャンバスの方が使い勝手が良いと感じます。
しかしながら、お客様やビジネスモデルを検討したことがない方々と対話する上ではピクト図解の方が理解しやすい面もあると感じました。
特に、上位概念でビジネスモデルをざっくり捉えるのに向いていると感じます。
ITエンジニアだった頃の経験でいえば、UMLのユースケース図を書く感覚とも言えそうです。

アナロジー発想法は「コンサルタントの頭の使い方」
こうしたアナロジー発想を得意としているのが、コンサルタントです。彼らは問題の「構造」を見抜き、頭の中にある問題解決方法の「在庫」から応用できそうなものはないかと常に考えています。

上記は確かに、私自身もそういった風に頭を使っていることが多いように感じます。また、含蓄のある経営者の方も同様だと感じます。

アナロジー発想の補助シートは、チームでブレストする際などに有効に機能するのではないかと感じます。
他にも面白いと感じた点としては、下記の「OBゾーンに入っていないかを考える」もありました。
発想法の本でよく感じるのは、アイデアの発散の場面は上手く説明しているのに対し、アイデアの収束の場面はあまり説明がないものが多い気がすることです。この収束に関しては、ある程度テクニックを磨いていないとファシリテートするのも難しくなると感じます。

  1. OBゾーンに入っていないかを考える
  2. 目標数字に照らして考える
  3. 実現可能性を考える

興味のあるデザイン思考的な考えからすると、下記の部分が一番共感できました。

「アイデアを実現する力」こそすべて
(中略)
結局のところビジネスが成果をあげられるか否かは「すばらしいアイデアを思いつく力」以上に「思いついたアイデアを実現させる力」にかかっているのです。すぐれたアイデアとは「結果として実現できたアイデア」であって、「実現できればすばらしい結果になったはずのアイデア」、ではありません。

気分転換に最適な本でした。

投稿者: admin

ITエンジニアでキャリアをはじめ、SEやプロマネとして働いた後にマーケターとして新規事業開発などで働いていました。現在は経営戦略室で勤務しつつ、経営コンサルタントとしても活動しています。 詳細な自己紹介はこちらへ。